実録・にいやんねえやんの
はじめてのお引越し



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<怒りの退去編>


不動産賃貸でもっともトラブルが多いのが
敷金の返還だと言われております。
にいやんねえやんも、ちょっと苦労しました。

引越し当日、
不動産会社に連絡して、退去検査を受けました。
現れたのは、中年女性の取引主任です。
彼女がなかなか曲者で、
べらべらと自分の意見をしゃべりたおして、
こちらの言うことは聞いてるのか聞いてないのか。

主任「この家はどうでしたか?」
にい「間取りがよくて日当たりもいいし満足しました」
主任「実は、もう次の人が決まってるんですよ」
にい「それは、何だかこっちもうれしいです」
主任「気になる点はありましたか?」
にい「2階の物音がかなり気になりました。
   こどもがいるのは仕方ないとしても、水道の音とか
   構造上の問題もあるかなと思います。
   それから、入居の際申し上げましたけど、
   壁のクロスの継ぎ目が剥がれてました」
主任「はい、こちらにもメモがあったんですが・・・
   あ〜、これですね。」
にい「ここだけじゃない、あちこちにありましてね」
主任「あれあれ、まあ、しょうがないですね・・・」

(しょうがない!?)

主任「ふすまは、きれいですかね。
   あ、ここ、穴あいてますね。開けましたか?」
にい「開けちゃったかな? でも、このふすま、紙で出来てますもんね」
主任「この穴だと、補修でいけるかなあ。いや、換えないとかな、
   あの〜、特殊なふすまなもので、場合によっては、
   種類がそろわないときは、押し入れの方も全部換えないといけないかもですね〜
   あ、ここの畳のへりも穴がありますね〜」

もう、チェック魔状態です。(まあ、それが仕事か。)
しかし、いかにもこちらが悪いかのように言い切るんです。
うまく書けないけど。
ねえやんの両親も一緒に立ち会っていたのですが、
だんだん興奮してきます。

主任「あ!ここの流しのへりのところ、綿が出ちゃってますね〜、
   業者に見積もってもらいますが、もしかしたら流しを換えないといけないかも」
ねえパパ「ちょっと、そんなあほなこと、あるかいな」
主任「しかし、生活されていれば、自然の変化で・・・」
ねえパパ「んなもん、前に入ってた人もおるしやなあ、2年でこんなことになるなんて、
     この流しこそ不良品やで。」
ねえママ「そやそや。普通こんなんなりませんわ。」
ねえパパ「だいたいなあ、畳のここが悪い、ふすまのここが悪いって、どういうことですねん。
     全部換えるんやったら、最初からごちゃごちゃ言いなさんな。」

続く


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